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ワンポイントあどばいすadvice

譜読み

初めて弾く曲の楽譜を手にとった時、まずどのように練習をスタートしますか?とりあえずゆっくりつかえながらでも両手で弾いてみる?…それもいいけれど、疲れるし時間がかかるわりには、結局「あれ〜?どんなメロディーだったっけ?」なんてことも。

効率の良い練習方法とは!まず、基本的なことですが意外とみなさん気にしていないのが「曲が何調で何拍子なのか」ということ。必ず拍子記号と調を確認しましょう。それが終ったら、片手ずつの練習。

片手ずつの練習は、時にすごく退屈で面白くないけれど、片手できちんと弾けなければ、両手できれいに弾くことは絶対にできません!!片手ずつの練習には、両手でばかり弾いていると気づきにくい音の動きが見えたり、間違いに早く気づく、肩凝りしにくい(!?)〜など利点がたくさんあります。片手練習の際の注意事項ですが、ただ単に音を正確に読むだけにとどまらず、以下のことに気を配って練習すると両手で合わせた時にとっても楽ですよ。

@フレーズ、強弱、アーティキュレーション(スタッカートやアクセント)も楽譜に書かれた通りにつけて弾く
A指使いの確認(楽譜に書いている指使いが必ずしもその人にとって最適な指使いとは限らないので、弾きにくい場合は他の指使いをいろいろ試してみたり、先生に相談してみましょう。)
Bリズムの確認
C音の粒はそろっているか片手ずつ、一通り止まらずに弾けるようになったら録音してみて、もう片方のパートをその録音に合わせて弾いてみる練習も面白いです。
(あまり休符の多い曲だとやりづらいこともありますが…)

右手、左手とも弾けるようになったら、ゆっくり少しずつ両手で合わせていきましょう。「あれ〜?片手ではあんなに良く弾けてたのに…」というのは当たり前。がっかりせず、4小節ずつぐらい楽譜を区切って丁寧に合わせていきます。

間違って覚えてしまった音や悪い癖は、時間が経てば経つほど直すのに時間がかかり苦労します。「最初にもっとちゃんと譜読みをしておけば良かった・・・」と後悔しないためにも、いきなり両手で合わせていく練習方法よりも、安全で、しかも早くきれいに弾けるようになる片手練習を是非お試しください!

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椅子のポジション

ピアノを弾く時の椅子の位置や高さについてじっくり考えてみたことがありますか?皆さん、意外にこだわりを持たず ”いつものように” 座ってしまっているような気がします。一見ど〜でもいいようなピアノの前に”座る”ということ…以下のことをチェックしながら一度見直してみませんか?

@鍵盤から椅子までの位置
鍵盤の高い方の音を弾くポジションから、低い方を弾くポジションまで、肩が上がらずに腕を動かすことができますか?もし窮屈に感じたり上体がのけぞるようなら椅子が近すぎます。特に初心者の方の場合、楽譜を読むことに力が入る余り、顔が楽譜に近づきすぎ、結果として体全体が鍵盤に近くなってしまいがちなので気をつけてください。でも、もし肘の曲がり具合が120度を超えていたり、伸び切ってしまっていたりする場合は椅子が離れ過ぎですので、肘の角度を見ながら少し鍵盤に近づいてみて下さい。

A腰掛ける位置
椅子の背中までどっしり腰かけてしまうと、体重がお尻に落ち着いてしまうため、体の重さを利用して作り出すゆったりした深く大きな音が出しにくくなります。どんな椅子でも、腰掛け部分の半分ぐらいのところに軽くお尻を乗っける程度でOK!

B椅子の高さ
これは好みにもよるので一概には言えませんが、一般的には、鍵盤に対して手と肘が水平になる高さが理想的と言われています。でも、プロの演奏を見てもおわかりのように、ピアノに手が ”ひっかかっている” ように見えるほど低い椅子に腰掛けて演奏する人もいれば、ピアノに覆い被さるほど高い椅子を好む人もいます。鍵盤から椅子までの距離と腰掛ける位置が決まったところで、自分が一番落ち着いてピアノを弾ける高さをいろいろ模索してみてください。

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休符

「休符を弾く」って考えたことありますか?

休符を見ると、誰でも「ここで指を上げて音を切る」ぐらいしか考えません。でも、モーツァルトはこんなことを言ってるんですよ。「音楽の最高の効果は、流れる音の間に来る無音の状態(休符)だ。」音楽の中の音のない瞬間は、次にどんな響きがあらわれるのか?〜と聴く人の耳をそばだてさせ音楽に緊張感を生み出します。でも、休符を見るとどうも気がゆるんでしまい「おっ、ここでちょっと休めるぞ」と指を無造作に上げてみたり、また、音のない状態に不安になり書いてある休符の長さを十分に数えず短くしあせったような演奏をするケースが多いように思います。では、休符の効果を感じるにはどうしたらいいのでしょうか?

@ピアノ以外の楽器、例えばオーボエとかホルンで演奏した状態を想像してみる。
A片手ずつ拍をとりながら正確に弾き、休止符をはっきり感じとる。
B休符を無視して弾いてみて、休符を正確に入れた場合と弾き比べる。

時に、音符以上に演奏効果のある休符!作曲者が、どうしてその音楽のその部分に休符を書いたのか?〜音符を読む時と同じ気持ちで休符も読んで弾いてみましょう。あなたが感じとって弾いた休符は、必ず演奏にあらわれますよ♪

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指使い

音符の上に書かれたちっちゃな数字時々「わずらわしいなぁ」と感じたりまったく無視してること…ありませんか?

あの小さく書かれた数字〜指使いって実はすごい力を持っているんですよ!適切な指使いで弾くことによって今まで苦労していたパッセージがウソのように楽に弾けるようになったりフレーズがなめらかに弾けるようになったり…。

でも、ひとつ気をつけて欲しいのは楽譜に書かれた指使いが、必ずしもあなたの手にベストな指使いとは限らないということ。人それぞれ、手の大きさも指の長さも違うようにある人によって ”弾きやすい” 指使いが誰にでも弾きやすいとは限りません。

書いてある指使いでもうまく弾けない時は思いきっていろいろな指の組み合わせで弾き比べてみてください。 手や指が不自然なかたちにならないで楽譜の指使いより楽に、そしてきれいに弾けるようであればそれがあなたにとってのベストな指使いなのです! 

また、出版社によって同じ曲でも違った指使いが載っている場合があるので、楽譜屋さんでチラッと立ち見チェックもいいかもしれません!?ただし、練習曲の定番、ツェルニーなどではよほどのことがない限り書かれた通りの指使いをつかいましょう! 

楽譜に書いてある指使いを無視して、その時の気の向くまま〜指の向くまま〜統一性のない指使いで弾き続けることによって、簡単なところを逆に難しくしている生徒さんが多いことに気がつきました。私も子供の頃、先生からいつも「ホラ!指使い!!」と注意されていたクチなので、偉そうなことは言えませんが…譜読みの段階で、音符の上の小さな数字にこだわって、「あなたにベストな指使い」について考えてみてください。きっと今までより、曲を仕上げるスピードがアップするはずですよ〜♪

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タッチ

”タッチが強い”とか”弱い”という表現を見たり聞いたりしたことがあるでしょう?
でも、その「タッチ」って一体どんなものなんでしょう?

一般的には、単に打鍵のことを「タッチ」ということが多いような気がしますが打鍵時のアタックの速さや指の角度までを含めて「タッチ」という場合もあります。”アタックの速さ”?”指の角度”?…う〜ん、話がだんだん難しくなってきました。とても奥の深いトピックなのでここではタッチについての問題提起ぐらいにおさえておきたいと思います。

ピアノを弾いている時って、自分がどんなアクションをして音を生み出しているかなんて、わざわざ考えていないけれど ひとつひとつの音は、あなたが打鍵する時の強さ・速度・重さ・指の角度によって、その音色や大きさに変化が生じているのです。同じ大きさの音でも指の角度、打鍵の速さによって柔らかい音〜硬質な音〜明るい音〜…さまざまな色づけをすることができます。

でも、理詰めで考えて長時間ピアノの前に座っていればさまざまなタッチが習得できるというものではありません!基本は「さまざまな音色を聴き分けることができる耳」をつくること〜♪

自分の弾いている音がどういう種類の音なのか聴くことができなければ変化のつけようもありません。どんなジャンルの音楽でもいいのでピアノで弾かれた曲をたくさん聴いてみて下さい。ひとつの曲の中にも、いろんな強さや音色の音が含まれているでしょう?まずは、そこからスタートしましょう!あなたがピアノを弾く時にも自分の打鍵と、それによって生じる音に敏感に耳を傾けられるようになりますよ〜♪

一度打鍵してしまったら、泣こうが笑おうが〜 うなろうが 指をこねくりまわそうが〜 出てしまった音を変えられないのがピアノ!そして、その音もだんだん小さくなって消えていくばかり〜。(弦や管楽器は大きくできるんですよ。) 「ピアノって、鍵盤の上を歩けば猫でも弾ける一番簡単な楽器じゃん!」って学生時代に弦専攻の子に言われたことがあるけれど…なかなかどうして!だからこそ、猫が弾くのと違った音色で奏でるのにはそれなりの技術が必要です。難しく考えることはありませんが、指の角度をちょっと変えただけで音色ってかわるんだぁ〜ぐらい頭の片隅におきながら練習してみてください。いつの間にか「音色を聴き分けられる耳」ができているはず〜♪

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メトロノーム

しっかりテンポをキープしているつもりなのに「速くなってますよ!」と先生に注意されたり「オイ!テンポ勝手に変えるなよ」とバンド仲間に叱られたり…、そんな経験ありませんか?

自分では同じテンポで弾いている”つもり”なので言われた方も「ムッ!」となりますよね。では、いったいどんな時にあなたの頭の中のメトロノームは狂ってしまうのでしょうか〜?

@誰でも無意識のうちに、弾きにくいところはゆっくり、そして易しいところは速く弾きがちです。

A感情を込めて弾きすぎるあまり気分のむくまま〜ひとりよがりの演奏になっている時。自分の演奏に酔っているので、気がつかないことが多いです。

Bノリの良い曲、テンポの速い曲の場合、冷静に自分の演奏を聴いていないことが多く指がまわりすぎて、結果として必要以上に速く走ったテンポになることがあります。

C単に、正しいリズム感が身についていない場合(トホホ…) 

一定のテンポを保ちながら正しいリズムで演奏するということは音楽の最も基本的で大切な要素です。もちろん、音楽のテンポは時計の秒針のようにチクタクと機械的に規則正しく刻まれるものではなく、呼吸や、曲の盛り上がりにより微妙にゆったりしたり、急ぎ足になったり〜自然に揺れ動いているものですがそれが、一定の枠を超え不自然に揺れ聴いている人が不安定で居心地悪い気持ちになったり、アンサンブルの足を引っ張るようではいけません。

そんな時に便利なのが「メトロノーム」を使った練習です〜♪
ゆっくり目のテンポでメトロノームに合わせて弾いてみましょう! 

自分では同じ速さで弾いていたつもりなのにメトロノームがやけにゆっくり思えたり、またその逆に、ひきずられるように感じるところが必ずでてきます。それだけ、あなたの頭の中のメトロノームは狂っていたんですね。ただ、覚えていて欲しいのは"メトロノームに合わせて正確に弾けること=良い演奏゛ではありません

メトロノームは、あくまで音楽に安定感をもたせる基本リズムを保つための練習ツールにすぎません。安定した土台ができたらそこから音楽にさまざまな色づけをして呼吸をし、感情のこもった生きた音楽作りをしてください♪

メトロノームは、譜読みが終り、ある程度弾くことに余裕ができた段階で使ってください。最初は、曲をいくつかに区切って少しずつ合わせていくとストレスを感じにくいです。また、どうしてもメトロノームと合わせられない場合は、無理に合わせて弾かなくても、弾く前に1分ぐらいメトロノームの刻みを聞いておき、止めてから頭に残っている拍子に合わせて弾いてみるだけでも効果があります。メトロノームと仲良くなって、聴き心地の良い演奏の基盤をしっかりかためましょう〜♪

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ノリの良い演奏!?

よく「ノリ」がいいとか悪いとか言いますが それって”テンションをあげる”こと?そしてそれは、クラシック音楽に当てはめるとどういう言い方で〜どーいう風にプレイすることを言うんでしょうか?

…という質問を頂きました。なるほど。今まで深く考えたことありませんでした。そこでまず国語辞典をひいて「ノリ」についての説明を見てみることにしました♪

「乗り」→気が乗ること。気持・動作・仕方の(はずみのついたような)調子。
例:「観客の乗りがいい」「悪乗り」
(岩波 国語辞典)

クラシック音楽の場合でも、もちろん”乗り”の良い演奏と悪い演奏があります。ただ、演奏の感想を言う時に”乗り”という言葉はあまり使われませんね。

一般に、「乗りのいい演奏」というとリズミカルでテンポが比較的速く聴いていると自然に体が動いてしまうような音楽のことを言う場合が多いけれどクラシック音楽の場合、もう少し広い意味で演奏者がうまく感情移入できた演奏を「乗りがいい」と同じような意味で表現するように思います。ただ、言葉としては「乗りがいい」とは言わずに、単に「良い演奏」…と、すべてをひっくるめて表現してしまうかなぁ?

では、感情移入を上手にするためにはどんなことが必要なのでしょうか?

@音楽を自分なりによく理解していること
つまり、自分がどういうふうに弾きたいかちゃんとしたアイデアを持っていること

Aテクニック面で不安なところがないこと
「あそこ、弾けるかな」なんて心配していたら自分の演奏を楽しむことができません。

B自分の演奏を客観的に聴く余裕を持つこと
ピアノ演奏の場合は、暗譜することをおすすめします。楽譜を見ないで弾くとその分、自分の演奏に耳を傾けるようになるしまた、暗譜で弾けること自体頭と指がその曲を覚えているということなのでその段階で、かなりの自信がつくはずです。

なんだかちょっと堅苦しくなってしまいましたが要するに、演奏者が楽しめなければ聴いてる人が楽しめるような「ノリの良い演奏」はできないということです。

自分の今のレベルに合った曲、またはテクニック面では少し易しめの曲を選びその曲を自分なりにいろいろ脚色し「ノリの良い演奏」を体感してみてください。弾き終わった後の爽快感は風呂上りの冷たいビ〜ル一杯♪よりはるかに素晴らしいハズ!?

”感情移入”というと、なんだかとても難しいことのように思われるかもしれませんが、本当はこれってあまり理屈っぽく考えるべきことではありません。逆に、あまり考えすぎて「ここでちょっと楽しそうに」とか「ここはう〜んと重苦しく」とか感情を貼り付けていくと、わざとらしくて《大根役者風》な演奏になってしまいます。何度も繰り返し弾くことにより指が曲に馴染み、それから自然に生まれる感情の抑揚が一番ナチュラルなのです。そこまで弾きこんだレパートリーは、あなたの一生の財産になりますよ〜♪

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information

あおば♪ピアノの部屋

最寄駅:東急田園都市線青葉台駅
徒歩/約17分
バス/駅前より5分・徒歩1分
車/国道246号より5分