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ワンポイントあどばいすadvice

選曲のヒント

ひとつの曲が仕上がり「次は何を弾いてみようかな〜?」とあれこれ考えている瞬間って、とても楽しくて幸せではないですか?

でも、自分で決めるとどうしても好みのタイプ・作曲家の曲に偏ってしまいがち。それも悪くはないけれど食わず嫌いと同じで弾かず嫌い〜聞かず嫌い〜ということも結構あるんですよ。あまり好きでない曲でも自分で弾いてみると意外にハマってしまったり聞いてるだけではわからなかった曲の魅力を見出したり…。

曲を選ぶ際に参考になりそうなことをまとめてみました。

@聴いただけで「難しそう」と諦めないで必ず楽譜を見てみること。譜面づらと実際の音とイメージが違うことってよくあります。

A譜面を見て、例えば「オクターブが多いから無理」「トリルが出てくるから…」など〜自分の苦手なものが出てくると尻込みしたくなりますがそんなことで諦めてしまうのは勿体ないです。まずはトライしてみること!どーーしてもダメならオクターブは上の音だけ〜トリルは単音で〜など弾きやすいようにアレンジして曲を楽しめばいいと思います。

Bどうしても耳慣れた曲ばかりを聴きたくなりますが、いろいろな作曲家のいろいろな曲を貪欲に聴いてみましょう!有名でない作品の中にも逸品はたくさんあるし、自分にピンっ!とくる曲と必ず巡り合うはず。

C私の生徒さんの中に「今年は○○の年」というように、一年単位でひとりの作曲家を決めて、その人の作品だけをマスターしていく・・・というやり方でレパートリーを増やしている方がいらっしゃいます。一年を通してのテーマがはっきりしているのでその作曲家や作品についての本を読んで知識を増やす余裕も持ててとても良いアイデアだと思います。

Dテンポにまどわされないこと!プロが弾いた演奏を聴いて「あんなに速く弾けないからダメだ。」とハナから諦めてしまうこと、ありませんか?好きな曲だったら、とにかく弾いてみて欲しいと思います。曲を仕上げていく上で、テンポはもちろん大切ですがそれが "すべて" ではないのですから〜。


音楽に関してだけでなく、誰でも「はじめて」ということに対して、ちょっと不安・戸惑い・尻込み・期待…といった感情をもちますよね。今まで弾いたことのない作曲家の曲の譜読みをすると、たいてい最初は指が拒絶反応(?)を起こして、なかなか覚えられないものです。作曲家によって、音の使い方や好むパッセージのパターン、ハーモニーがあり、無意識のうちに私達の指はいろいろなタイプに順応できるようになっていくのですが、「はじめて」に慣れるまでには時間がかかります。そこで投げ出してしまわないで、指や耳が慣れてくるまでジッと我慢してください。その積み重ねで、レパートリーの幅がぐ〜〜〜んと広がっていくのですから…♪

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スランプにおちいったら@

先日、このような相談を受けました。
「何を弾いても楽しくない。」「ピアノに向かう気がしないけれど練習しないと、よけい弾けなくなってしまいそうで今度はそれがストレスになってしまう。」

テレビを見ても、新聞読んでも暗い話題の多い今日この頃〜。優雅にピアノを弾いて楽しむ心の余裕がなくなることは、正直言って私だってあります。そんな時、無理にピアノを弾くことはありません!

もちろん、数日、数週間ピアノにふれなければ指の動きがちょっとぎこちなくなってしまったり弾けていた曲がスムーズに弾けなくなってしまったりそれなりの症状は出てきますがそんなことは必ず取り戻せます。それより〜弾きたくない時は思いっきり休みその分、好きな音楽をたくさん聴いてみてください。どんなジャンルでもかまいませんが、できれば自分がふだんピアノで弾いているような曲、または弾きたいと思っている曲がいいと思います。「聴く」ことも立派な練習ですから決して“練習をサボっている”と思わないことです。

今までの経験から〜自分にプレッシャーをかけずに気の向くまま〜思いっきりピアノから離れてみると不思議なもので、またピアノに向かいたいという気持ちが自然とふつふつわいてくるものです。

大人の趣味としてのピアノを長く続ける秘訣はここにあると思います。
「決して無理をしない♪」


当たり前のことなのですがこれが意外に難しいのです。特にピアノ教室に通っていたりすると「練習不足だとはずかしい」から「レッスンに行くのが苦痛」になり「ピアノを止めちゃおうかなぁ」…となります。でも「しばらくお休み」と「止めちゃう」の差はとても大きいと思いませんか?

原因はわからないけれどなんとなくピアノが楽しくなくなった時…あせらないで、ピアノからしばらく離れる勇気を持ちましょう!そして、再び“やる気”が出てきたらまずは楽譜を3〜4ページ戻ったところからゆっくりスタートしてみては〜?

俗に言うスランプには、今回トピックに選んだ「やる気」に関するスランプと 「今まで弾けていたところが思うように弾けなくなってしまった。」というスランプがあります。これは、発表会や試験に向けて準備していて最高に良い状態に仕上がった後に来る「崩れる」と表現される状態です。これについては次回お話したいと思います。

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スランプにおちいったらA

前回は「どうもピアノを弾く気が起きない」…という“やる気”に関してのスランプについてお話しましたが、今回は「あれ?ここ、間違わないで弾けていたのになんだかだんだん下手になっていくぞ」というタイプのスランプについてお話したいと思います。

練習を重ねてある程度納得のいく演奏ができるようになると誰でも楽しくて、どうしてもはじめの頃にやっていた片手練習や部分練習をしないですらすらと最初から調子の良いテンポで弾き通してしまいます。

しかし、こうして弾き慣れてくればくるほど自分のテクニック上の弱いところやこまかいミスにも慣れてしまい「もっと上手になる」ためにどう弾けばいいか?がわかりづらくなりそれ以上うまくなるどころかだんだん“崩れ”てきてしまうことがあります。

ふだんのレッスンでは、ある程度納得いくまで曲が仕上がったら次の曲へうつることが多いのでこのような問題は起きないのですが、たとえば発表会など人前で演奏する機会に向けてある決まった日まで同じ曲を弾き続けていなければならない場合、これは大きな問題です。

そこで、このような時には次のことを参考に練習してみてください。

@どんなに気持ち良くスラスラ弾けるようになっても
▲ 部分練習
▲ 片手練習
▲ テンポを落としてゆっくり弾く練習を怠らない。

A最初から最後まで弾き通すのは一日に1〜2回にしておく。

B一度弾けるようになってしまうと楽譜を注意深く見ることをしなくなりますがもう一度、初めて楽譜を開いた時のような気持ちで、楽譜を見直してみる。フレージング、強弱、アクセントなどなど、忘れていたもの、気がつかなかったもの…結構新しい発見があるものです。

また、もし発表会まで1ヶ月以上もあるようだったら思い切ってしばらくその曲を“休ませ”ておくのもひとつの方法です。たとえ一週間程度でも弾かない時期をもつとまた新鮮な気持ちで曲と向かい合うことができるものです。

前回扱ったタイプの「スランプ」に比べ、今回のは予想できる(?)スランプなので、このような状態になる前に上記の練習方法を参考にしていただけら〜と思います。学生時代、試験前になるとこの「崩れスランプ」に悩んだものです。「大切な日」に自分のベストな演奏を披露することは、もちろん誰もが望むこと。ふだんの練習の成果がベストなタイミングで出せるように…やはりどの段階でも大事なのは「きめこまかい練習」の一言に尽きるような気がします。う〜〜ん、このことにもう少し早く気づいていたら、私の学生時代はもう少し明るかったのか???

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譜めくりのタイミング

半ページの曲から1ページ…そしていよいよページを"めくる"という大イベントが必要なほどの長さの曲が弾けるようになった時は本当に嬉しかったものです。しかし、この「譜めくり」のタイミングって意外に難しい!

楽譜によっては、親切にページがめくりやすいように片手が暇になるタイミングをページの最後になるように編集してあるものもありますがそう都合のいい時ばかりとは限らない。「よっこいしょ」とばかりにせっかく流れよく弾いていた手を止めてガサガサ…とやらざるを得ないこともしばしば。

でも、これっていつも同じところで手を止めて音楽の流れを滞らせていることになるので曲の仕上がりに影響することがあるんです。レッスンをしていてしばしば気づくのですがふだん生徒さんが自分でページをめくっているところを、レッスンでは私がめくってあげるので逆にそこで弾けなくなってしまうのです。つまり「止まる」癖がしっかりついてしまっているのです。

これを解消するため、私は3ページまでの曲でしたら最後の1ページはコピーしてすべて見開きで譜面台に置くことをおすすめしています。それ以上の長さの場合は、やはりコピーを利用して譜めくりするタイミングをいつも同じページにしない工夫をしたもらったりまた、譜めくりしている間も片手だけは止めないで弾き続ける〜などのアドバイスをしています。

正直言って、片手で弾きながらもう片方でページをめくるという作業は慣れるまでちょっと大変かも?ですがこれはあくまで「慣れ」です!是非トライしてみてください。そしてちょっと欲を言えば、引き続ける"片手"は時に右手、左手と交代させてやればページめくりによってついてしまう癖の解消により役立ちます。

「ページをめくる」なんて、たいした意味も持たないような些細なことですが、実はこのタイミングが致命的になることも…。プロの演奏会でもアンサンブルや伴奏の場合は譜を見ながら演奏することがほとんどです。この場合、当然「譜めくり」が必要になります。音大生がアルバイトとして雇われる場合もありますが、それを専門とする人もおり、演奏者が「この人を譜めくりに〜」と指定する場合もあるほどです。それほど、譜めくりの役割は大切。演奏者と同じぐらい音楽にのって流れをつかんでいないと、そのタイミングはつかめないものなのです。

私は、学生時代に友人の譜めくりを頼まれ大失敗をおかして以来、譜めくりのトラウマにおちいり、今でも生徒さんの発表会、ジョイフル・コンサートでの譜めくりでもガチガチ。なぜか弾いている本人より緊張してます…トホホ。


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あなたに一番いい先生

今回は、いつもの私のつたないアドバイスではなく新聞で見つけた心に残ったエッセーをご紹介します。

以下、2002年3月3日読売新聞日曜版「夢見る科学〜はかない一瞬に注ぐ愛情」
佐治晴夫(宮城大・理論物理学教授)著 より抜粋

・・・はかなく消えていく芸術に音楽があります。沈黙から生まれ、再び沈黙の中に沈潜してゆく音はまるで、私たちの生そのもののようです。

今、聞こえている音は、過去に響いていた音の余韻あるいは記憶と重なり、未来の音への予感となって連なっています。となると、音楽のレッスンには絵画や彫刻のように目で見えるお手本がないわけですからあくまでも、自分自身で一瞬一瞬をつくりながら試行錯誤していかなければなりません。過去からの集積に耳を澄ましながら
未来を見据えていくことも必要です。

かつて、大戦後の混乱で疲れきった日本国民の心にショパンコンクール入賞ということでひとつの希望の明かりを灯したピアノスト、田中希代子さんは、晩年になってまったく手の動かない難病に冒され本当にご不自由な日々を過ごされていましたがそんなある日、お弟子さんの一人に「あなたの一番いい先生はあなた自身の耳なのよ」ともらしていたことを、ふと思い出しました。どんな先生についていたとしても最終的には全身全霊を傾けて
自分一人で演奏しなければならないということでしょう。

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和音の”和”は調和の”和”

2つ以上の音を同時に弾く時、あなたはどんなことに注意しますか?例えば和音を弾く場合、「どうも音がそろわないんです。」と悩む生徒さんが多いのですが、よく話を聞いてみると全部の音を同じ強さでバラバラにならないように"そろえよう"としていることが多いんです。もちろん音が同時に鳴るように弾くことは大切なのですがそれぞれの音の強さに関しては"全部の音を同じ強さで弾くこと”は、必ずしもベストな方法ではありません。

例えば〜ドミソの和音。
三和音の画像
ドの音をミソよりちょっと強めに弾いた時と真中のミをドソより強くした時、ソを一番響かせて弾いた時…同じ音の組み合わせとは思えないぐらい違った響きになります。

和音の中の一音がメロディーの役を兼ねている場合などもあるので一概には言えませんが、一般的に和音の一番上の音を少し「立てる(響かせる)」気持ちで弾くと他の音とうまくハモって均整のとれた響きになりまた、音もバラバラになりにくいものです。

もし全部の音を同じ強さでそろえるとすると3つの音の和音と4つの音の和音・・・5つ〜6つ〜・・・と、音の数が増えれば増えるほどその和音の音量は大きくなってしまうしどんどん重く聞こえるようになってしまいます。

それぞれの音がぶつかりあって喧嘩しているようにならないように大切なのは調和(ハーモニー)。ん?…これは音楽界でも人間界でも同じ♪

和音を弾くと、どうも音がバラけてしまう・・・という場合、手を広げてみると一目瞭然。5本の指の長さにこれだけ差があるので、同時に打鍵するにはまず鍵盤にそって指が同じ高さにそろうポジションを作ることが基本になります。次には、いよいよそのフォームで打鍵するタイミングをそろえる練習です。いっぺんに全部の音をそろえようと思っても、なかなかうまくいかないので、一番上の音と下の音、真中と上…など、和音の中の2音ぐらいを選んでそこから忍耐強くそろえていきましょう。どのジャンルの音楽でも、伴奏型の基本は和音。メロディーを生かすも殺すも和音次第と思えば、それをきれいに弾けるテクニックをマスターすることは、どんな財産よりも価値がある!?

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あおば♪ピアノの部屋

最寄駅:東急田園都市線青葉台駅
徒歩/約17分
バス/駅前より5分・徒歩1分
車/国道246号より5分