横浜市青葉区大人のピアノ教室 あおばピアノの部屋ブログ

2014年レッスンの抱負

ふと気がつけば、もう一月も半分が終わってしまいました。

2014年 初レッスンの一週間、私は少々休みボケ気味でしたが
皆さん、「練習できていません」と言いながらも
いつもとほぼ変わらずしっかり弾いていらっしゃいました。
ん~、えらい!

この一週間、皆さんから
「今年は〇〇の曲にチャレンジします!」
「もう少し曲の内容を考えて弾くようにします!」など
いろいろとピアノに関して今年の抱負をうかがいました。

私も、漫然とレッスンをこなしていくのではなく
何かひとつ、特にこだわるテーマをもって
レッスンに臨もうと思いあれこれ考えた結果
<左手>に関して、今まで以上に
しっかり聴きながら演奏していただくことを
意識したレッスンをしようと思いました!

このテーマを思いついたきっかけは
12月に行ったサンクトペテルブルグ室内合奏団のクリスマスコンサート。

16名のメンバーが、横に並んで演奏し
素晴らしいアンサンブルを披露したのですが
聴いているうちにだんだん、そのメンバーの一人一人が
ピアニストの一本一本の指だったら??という
不思議な考えが浮かんできました。

つまり、素晴らしいアンサンブルの響きをつくるためには
メンバー個々それぞれが、独立して上手に弾けている必要があります。
そのうちの一人でも、音を覚えていなかったり
大きすぎたり小さすぎたり、入るタイミングがズレてしまったら
演奏のグレードはグッと落ちます。

ピアノを弾く時、
指の1本1本がアンサンブルのメンバーだとすると
全員(全部の指)が同じように独立して自分のパートをきちんと弾けていないと
どんなに全員集合して一生懸命練習しても、
弾けない数名のメンバーのせいで
「とりあえず音は鳴っているけれど、なんだか今ひとつ
上手に聞こえない」中途半端な演奏のままです。

たとえば・・・よくあるのは
右手はスラスラ弾けるけれど、左手だけになると弾けないケース。
これは、言ってみればメンバーの半分は相当怠けているということです。

また、どうしても
右手のほうがメロディーラインを弾くことが多いので
そちらの方はよく聴きながら弾くけれど
左手は表情のない(気の抜けた)演奏になりがちです。

「表情がない」「気の抜けたような」音とはどういうことかというと
たとえば、テレビを夢中で観ている人に何か話しかけると
「へぇ~。」とか「ほぉ~。」とか相槌をうつかもしれませんが
誰が聞いても口だけで、本当に話の内容がわかっているとは思えない
[心ここにあらず]というような、おざなりの返事をするでしょう。

レッスンしていると、それと同じニュアンスの音を
よく耳にします。

「今 弾いたこの音、聴いてないですよね?」とちょっと意地悪に質問すると
たいてい「なんでわかるんですか~~??」という返事がかえってきます。
もっと重症になると「あれ、私こんな音弾いていたんですね !?」と
驚かれたりします。

新年早々、長々と説教じみた内容になってしまいましたが
そのような理由で、今年は皆さんに
①10本の指すべての動きを意識する
②左手を丁寧に歌う(表情をつける) の二点について
今まで以上に注意しながら練習していただければと思います。

これだけで、2014年は
演奏の内容がグッとレベルアップすることは間違いありません!

手の写真

今日、教室のピアノを調律してもらいました

私好みの少し丸みのあるやわらかい音色に調整して頂いたので
しばらく皆さんにとっては「鳴りづらい」ピアノに感じるかもしれませんが
音色の変化に耳を傾ける良いチャンスですので
どのように響くか楽しみにいらしてください。