横浜市青葉区大人のピアノ教室 あおばピアノの部屋ブログ

音楽を奏でるうえで一番大切なこと

ジョイフルコンサートが終わって早いもので一週間が経ちました。

先週は、コンサート直後だというのに
気の毒なことに 通常どおりレッスンがありましたが
レッスンにいらした皆さんは
「弾く曲がない」、「練習してありません」……というどころか
「みんなの演奏を聞いて、もっと上手になりたいと思った!」と
意欲満々で、しっかりと練習していらっしゃいました。
も~~~、本当にスゴイです!
毎度のことながら、頭が下がります。

ピアノのように一人でコツコツ続ける趣味は
例え自分は弾かなかったとしても
仲間の演奏を聞くだけでとても良い刺激になりますね。
私も、著名なピアニストのリサイタルを聴いた時以上に
友人のリサイタルを聴いた後のほうが
練習意欲がグッと増すので、その気持ちはよくわかります 。

ところで、コンサート直後のレッスンということで
まずは皆さん、本番を振り返ってあれこれと反省を口にされます。
そしてやはり一番先に出てくるのは
間違った音のことや弾き直したこと、止まってしまったことなど。

確かに、それは一番わかりやすいミスではありますが
音楽を奏でる上で、それが一番大切なことではありません。

それが一番大切という考えの教室もあるかもしれませんが
私は、自分の教室のメンバーが完璧に音を間違わないで弾いても
その音が乱暴で汚かったり、
楽譜に書かれた作曲家の意図が少しも表現されていなかったり
機械が弾いているように一本調子だったら、全然嬉しくありません。
私はそのような演奏は大嫌いです!

もちろん、音を間違えず、流れも止めずに弾けるに越したことはありません。
でも私としては、レッスンでお話しした
メロディーの歌い方、音量や音色の変化、間の取り方
音のバランスなどすべて含めて
曲全体の印象がどうだったかということで
演奏が「良かった」「ちょっと残念だった」の判断をするので
そういう意味では、皆さんの反省とは少し違っているかもしれません。

皆さんが「失敗しました~~」と言っても
私が「そんなことないですよ、良かったですよ!」と言えば
それは本当にそのとおりで、わたしの感想は
音の間違い云々よりも曲全体の印象は悪くなかったということです。
慰めやお世辞は言いません。

実際、本当に残念だったかたには
「う~~ん、そうですね。良くなかったですね。」と一緒に反省しているので
とりあえず私が「良かった」と言ったら信じて安心して下さいね。

……と、これだけ「音を間違えないで弾くことが一番大切なことではない!」と
力説した後ではありますが、
やはりそうは言っても、皆さんそこはとても気にされますし
実際、間違えないに越したことはないので、
ここで参考のためにある本をご紹介しておきます。

緊張した時でも、なるべく音を間違えないで弾けるようにするには
やはり日頃の練習の仕方が大いに関係してきます。

その類のお話しや参考書は今までもご紹介してきましたが
今回はマンガです。
興味はあるけれど買うのはちょっと…というかたには
貸出ますので遠慮なくお知らせくださいね(教室のメンバーに限ります)。

すてきにピアノの写真