横浜市青葉区大人のピアノ教室 あおばピアノの部屋ブログ

ご迷惑おかけします

ここ2~3年、教室にいらしている皆さんと
お互いの体の不調についてお話することが多くなってきました。
定期的にお目にかかっていると、
10年以上の長~いおつきあいの生徒さんでも
外見の変化というのはほとんど気がつかないものですが
お互い体の中は、あちこち経年劣化の兆しが……。

私も、気力・記憶力・視力・腕力など
「力」とつく系のものは確実に衰えを感じていますが
ここにきて、まったく予想していなかったことが起きました。

下の歯が一本、内側(舌側)に倒れてきたのです。

「噛み合わせが悪くて、上の歯が下の歯にぶつかって
その圧力に下の歯が耐えられなくなったんだねー。
年取るとだんだん歯茎が痩せてくるからねー。
このまま放っておくと、いずれ抜けてしまうから
矯正専門の先生のところで立ててもらってきなさい。」と
いつもお世話になっている歯医者さん。

大人、しかも私のような年齢でも矯正ができると知らず
それを今から自分がするのかと思った段階でかなりショックでしたが
紹介状をもらってしまった手前、とりあえず
矯正専門の先生に診てもらうと
「倒れた歯を一本立ててもらう」なんて簡単なことではなく
「あなたは、明石家さんまと同じぐらい出っ歯の構造です!
根本的に上と下の噛み合わせを矯正しないと
倒れた歯を起こしたところで、また倒れてしまいます。」と
言われてしまいました。

「私が明石家さんまサンですか!!
自分が出っ歯だと思ったことありませんが…」

「歯が前へ出ていないだけで、構造は同じです!」

「???」 ハッキリ言って私には理解できず。

そして、「上下一本ずつ歯を抜いてスペースを作り
この装置をつけて歯を移動させます。昔に比べれば、だいぶ目立ちませんよ。
約2年から3年かかると思っていてください。」と言って見せられた
矯正装置は、どう見ても目立たなくはない。

コンサートの打上げ会や友達との会食の時に、
食べ物が装置に引っかかっていないか気になって嫌だなぁ~とか
ステージで話すことがあったら、スポットライトが反射して
口が光るんじゃないの~?とか、先生の説明を聞きながら
いろいろなシーンを想像してどんどん憂鬱になってきてしまいました。

この憂鬱な気分は結構深刻で、矯正自体どうしようかとさんざん悩みました。
なにせ治療期間は2~3ヶ月でなく2~3年ですから…。

でも、これから残りの人生、出来るだけ長く
自分の歯でしっかり食事ができるようにしたいと思えば
矯正して治すしかありません。

結局、歯の模型を作り、検査も全部済ませ
装置をつける日程まで決まっていたにもかかわらず
紹介してもらった先生ではなく、他人には見えない
歯の裏に装置をつける裏側矯正を専門とする先生にお願いすることにしました。

歯の舌側にメタルの突起のある装置をつけワイヤーを通すので
慣れるまで舌に当たって痛い、口内炎ができやすい、話しづらいなど
デメリットもあるということでしたが、
やはり、人目を気にせず治せるというのは
私にとっては大きな魅力でした。

…ということで、実は皆さんにも黙っていようと思っていました。

が、今日装置をつけてみたら
全然ふつうにしゃべれないんです~~~!!

歯の裏にびっしり付けられた装置のせいで舌の動ける範囲が狭まり
ただでさえ滑舌悪かったのが、
更に舌足らずのとってもわかりづらい発音になり
はてさて、金曜日からのレッスン…どうなることやら。

どのぐらいヒドイかというと、先ほど電話で話したら
相手は私の言っていることがよくわからず、何度も聞き返されました。

いずれ慣れてふつうに話せるようになるそうですが、
とりあえずしばらくはお聞き苦しいレッスンになってしまいそうです。
ご迷惑おかけして申し訳ありません
言ってることがわからなかったら遠慮なく聞き返してくださいね。

ところで、こちらの先生に「私は出っ歯なのでしょうか?」と質問したら
「出っ歯?いやいや、どちらかというと普通の人より内側に倒れ気味ですね。」と
まったく逆のことを言われました。
どちらの先生の言うことが正しいのかはわかりませんが、
お医者さん選びというのは本当に難しいものですね。