昨年11月のジョイフルコンサートの最後のあいさつのなかで
「2020年は、ベートーヴェンの生誕250年のアニバーサリーイヤーです!
教室でも、できれば記念コンサートを開きたいです。」と
お話ししたところ、まだずいぶん先のことにもかかわらず
すでに数名から、選曲についてのご相談をいただきました。
一方で、「ベートーヴェンはちょっと……」と
敬遠する声も結構聞こえてきます。
今まで、ショパン、シューマン、ドビュッシーの
アニバーサリー・コンサートを開き
毎回、予想以上のメンバーが賛同してくださり
ボリュームあるプログラムが出来上がりましたが
ベートーヴェンの曲というと、皆さん
この肖像画のようなイメージで
↓
ちょっと近寄りがたい……難しそう……つまらなそう……と
今ひとつ盛り上がりに欠けそうな予感。
確かに、叙情的で美しいメロディーの曲が多いシューマン、ショパンや
曲のタイトルを聞いただけで
情景が目に浮かび親しみやすいドビュッシーに比べると
ベートーヴェンの曲は、ロマンチックとか
美しくて涙が出そう、といった感動とは少し違うので
どうやって弾けば上手に聴こえるのかわかりづらいかもしれません。
そもそも、「エリーゼのために」や「月光」「悲愴」ソナタ以外
どのような曲があるのかよく知らない、という声もよく聞くので、
参考までに、比較的気軽に取り組めそうな曲をご紹介しておきます。
どれも、全音から出版されている
「ベートーヴェン ピアノ名曲集」に収められている曲で
聞いたことがある曲も多く含まれているのではと思います。
ど~~んとボリューム感のあるソナタに取り組むのは
ちょっとハードルが高く感じても、
小品でしたら、他の曲を弾きながらでも
気軽にベートーヴェンのアニバーサリーイヤーを
祝えるかもしれません。
全音の難易度分けで「初級」とされている曲でも
ステージで人に聞いてもらい、
「素敵」と思わせる演奏に仕上げるのは
それなりにチャレンジです。
いずれにしても、予定は2020年秋のジョイフルコンサートでの
企画ですので、時間をかけてゆっくりご検討を~!
(注:ベートーヴェンを弾かなければいけないコンサート
ということではありません。)
■トルコマーチ Op.113-4 (piano:キーシン)
■ロンド WoO.48 (piano:プレトニョフ)
■7つのバガテル Op.33 より 第1,2,3番 (piano:James Boyk)
■スイス歌曲による6つのやさしい変奏曲 WoO.64 (piano:アルフレッド・ブレンデル)
この他の取り組み易そうな曲も、
またこちらでご紹介していきますね。