横浜市青葉区大人のピアノ教室 あおばピアノの部屋ブログ

コンサートを終えて

一昨日、無事に予定どおり
フィリアホールでのコンサートを終えることができました。

演奏して下さった20名のメンバーの皆さま、
本当にお疲れさまでした!

コロナ禍のコンサートということで、
演奏以外で気を遣わなければならないことも多かったですが
とにかく開催できてよかったです。

やはりフィリアホールでのコンサートは特別ですね。
その分、緊張もしますが、すべてにおいて
他のホールよりクオリティが上なので
準備の段階から皆さんの気合の入れ方が違っていたように思います。

それはプログラムにもあらわれていました。
冒頭のご挨拶でもお話ししましたが
コロナで苦しい時期だからこそ、今できることを
精一杯楽しもうという皆さんのパワーが
いつも以上にピアノに注がれた感じがしました。

残念ながら今回はさまざまな理由により
今までで一番少ない参加人数のコンサートとなりましたが
久しぶりに教室の仲間と顔をあわせ、
お互いの演奏を聴くことができるのは、
大きな励みや刺激となり、明日からの活力になります。

まだ当分withコロナの生活は続きますが
次回11月20日のコンサートも予定どおり開催できることを信じ
また新しい曲の練習をスタートして頂ければと思います。

ところで、コンサートの最後に私が弾いた
バッハの「主よ、人の望みの喜びよ」の編曲について
お問い合わせをいただきましたので
こちらでお答えしておきます。

本当でしたら、プログラムに編曲者の名前も載せるべきでしたが
実は、そもそも最後に自分も弾こうと決めたのが
プログラムの原稿を印刷屋さんへ送る前夜で
何を弾くか決めるのが精一杯で
誰のバージョンで弾くかというところまで
とても決められませんでした。

ちなみに、他の候補曲は
同じくバッハの「羊は安らかに草を食み」
ショパンの「ノクターン2番」
リストの「コンソレーション3番」
去年ビデオコンサートの最後で弾いた
アレンスキーの「ノクターン」でした。

どれも癒し系の曲ですが、今の世の中の状況だと
「主よ、人の望みの喜びよ」が一番しっくりくるかなと。

ピアノ版で一番よく弾かれるのは
最初に編曲譜を出版したマイラ・ヘスのバージョンです。
原曲に忠実でシンプルで美しいです。

ふつうに最後までヘス編で弾いても良かったのですが
ドイツのピアニスト、ウィルヘルム・ケンプが
編曲したバージョンを聞いてしまうと
ヘス版はいまひとつ盛り上がるに欠けるように感じてしまうのです。

だからといって、全部ケンプ編だと
前半が私の好みからするとちょっと重すぎる……ということで
結局、前半ヘス版、後半ケンプ版といったmixバージョンで
演奏することにしたのでした。

そのようなことをするのは邪道だと思うかたもいると思いますし、
私もさすがにプログラムに「ヘス&ケンプmix編」と
載せる勇気はありませんが
聴いていて違和感あったでしょうか?
編曲が切り替わった境目がわかりましたか?
レッスンの時にでも正直な感想をお聞かせ頂けると嬉しいです。