ジョイフルPlusコンサートが無事に終わりホッとしたのも束の間、12月のコンサートが1ヶ月半と近づいてきました。
そういえば、昨年の今頃はチャイコフスキーの没後130周年特別企画コンサートに向け、来る日も来る日もチャイコフスキーの曲をレッスンしていたなぁと少し懐かしく思い出しました。
生誕や没後の節目の年(アニバーサリーイヤー)に企画した特別コンサートは、他にもベートーヴェン、ショパン、シューマン、ドビュッシーがありますが、毎回「作曲家について深く知ることができた。」、「ふだんあまり弾かれない曲をたくさん聞くことができてよかった。」、「この企画がなければこの作曲家の曲を弾くことはなかったかも。」と好評でしたので、2~3年のうちにまた同じようなコンサートを開けたらいいなと思い、さっそく2026年と27年にアニバーサリーイヤーを迎える主な作曲家をリストアップしてみました。
【2026年にアニバーサリーイヤーの主な作曲家】
- モーツァルト:生誕270年
- ブルグミュラー:生誕220年
- ハイドン:没後220年
- ロベルト・シューマン:没後170年
- クララ・シューマン:没後130年
- リスト:没後140年
【2027年にアニバーサリーイヤーの主な作曲家】
- ハイドン:生誕290年
- シューベルト:生誕230年
- ベートーヴェン:没後200年
- メンデルスゾーン:没後180年
- ブラームス:没後130年
- グリーグ:没後120年
- ラヴェル:没後90年
- シベリウス:没後70年
どの作曲家も魅力的な作品を残しているので、この中から一人だけ選ぶのは迷うところですが、教室のコンサートとなると、①レベル的に幅広く選べる曲がある ②バラエティに富んだ曲があり、コンサートで続けて聞いても飽きない ③楽譜が手に入りやすい、などが条件となります。
モーツァルト、ハイドン、シューベルトといった古い時代の作曲家は、譜面はシンプルで簡単そうに見えても、コンサートで聞かせる演奏に仕上げるにはしっかりとした基礎テクニックが必要なので、譜面の印象よりずっと難しいです。来る日も来る日もレッスンすることを考えると、ぐったり疲れそうであまり気が進みません。
リスト、ブラームス、ラヴェルは難易度の高い曲ばかりですし、シベリウスは楽譜が手に入りにくい、と消去法でしぼっていくと、『グリーグ』、『メンデルゾーン』、『ロベルト&クララ・シューマン夫妻』が残りました。
グリーグだと「抒情小曲集(全66曲)」、メンデルスゾーンの場合は「無言歌集(全48曲)」からの選曲がメインになりそうな気がします。
メロディーが美しく聞いていて心地よい曲が多いのでどちらを選んでも楽しめると思いますが、曲数の多さやバラエティに富んだ曲想ということを考えると、シューマン夫妻のほうがプログラム的には面白いかなと思いました。
ロベルト・シューマンは同年に生まれたショパンと一緒に、生誕200年を記念して14年前に特別企画コンサートを開いたことがありますが、その当時から教室のメンバーもだいぶ入れ替わっていますし、クララの作品は10年前に日本でも楽譜が出版されましたが、まだ教室のコンサートではあまり弾かれる機会はないので、これをきっかけにいろいろと聞いてみるのもいいかもしれません。
というわけで、次回のアニバーサリー特別記念コンサートは、2026年に『クララ没後130年&ロベルト没後170年を讃えて』ということで開催したいと思います。
もちろん、シューマンの曲を弾かなければいけないというわけではありません。通常のジョイフルコンサート同様に好きな曲を弾いて頂くのが基本です。
いずれにしてもまだ2年も先のことなので、この機会にロベルトかクララ・シューマンの曲を弾いてみようかなと思うかたは、いろいろ聞いてゆっくり考えてみて下さいね。