今日は東京で桜の開花発表があり、これからいろいろなところでお花見が楽しめますね。教室の近くにも、6年前に「桜楽坂(さくらざか)」という愛称がつけられた人気のお花見スポットがあります。来週は満開になりそうなので、レッスンのタイミングとあえば、帰りにでも寄って見てください。
ところで先日、なんと私はレッスン室内でお花見をしました!……と言っても、もちろん本当の桜ではなく、こちら!
写真だとわかりづらいかもしれませんが、レッスンにいらしたメンバーさんの楽譜ファイルの表紙に貼られた桜のシールです。曲は幻想曲「さくらさくら」(平井康三郎:作曲)。ファイルのなかの楽譜の余白にも桜がたくさん散りばめられていて、まるで満開の桜に囲まれて弾いているような気分になります。
さらに細やかな表現を心がけるために、3連符の上にひとひらの花びらのシールを貼って、風に舞っているニュアンスをイメージしながら弾くようにしているのだとか~。なんと素晴らしいアイデア!
そのように工夫を凝らし、丁寧に表現しようと心がけてくださっていることが嬉しかったですし感心しました。
私も学生時代には、少しでも表現豊かな演奏ができるようにと、曲想のイメージのイラストを楽譜に書き入れたり、色を塗ったり、物語をつくってみたりと、役に立ちそうなことをいろいろ試したものです。
音を間違えずに弾くことも大切ですが、ミスなく弾けても、表現の乏しい演奏は、聞いていてつまらなく感動も与えません。
5月のコンサートまでちょうど2ヶ月!参加予定の皆さんは特に「聞かせる演奏」に仕上げることが目標です。ほんの少しタッチや音量を変えるだけでも音のニュアンスは変わるので、いつも気にせず弾き流してしまっている箇所を見直し、よりいっそう表情豊かな演奏に仕上がるよう努めてみてください。