横浜市青葉区大人のピアノ教室 あおばピアノの部屋ブログ

シューマンの選曲に迷ったら

来春予定しているシューマンの特別企画コンサート。
「せっかくの機会なのでシューマンの曲を弾きたいけれど、何を弾いたらいいのかわからない。」という声を多く聞きます。

確かに、クララの曲はあまり知られていませんし、ロベルトの曲も「トロイメライ」「楽しき農夫」あたりは知っていても、他にすぐメロディーが思い浮かぶほど有名な曲があるわけでもなく、弾きたいと思っても難易度の高い曲が多いので選びづらいかもしれません。

そこで、迷ったら一度聞いてみて頂きたいのがロベルト作曲の「ユーゲントアルバム」。
日本語だと「子供のための」や「若い人のための」アルバムと訳されるので、大人には若干抵抗があるかもしれませんが、シューマンの円熟期38歳のときの作品で、短くシンプルな構成のなかに情緒豊かなシューマンらしい手法がたくさん詰まっていて、大人でも十分楽しめる魅力的な作品です。

自分の子供が楽しんでピアノを練習できるようにとつくられた43曲からなる小曲集ですが、一流ピアニストだったクララとシューマンの子供たちなので、さぞかし才能に恵まれていたようで、最初の数曲以外はどれも初心者の子供が弾くには難易度高く、初級~中級レベルの読譜力とテクニックが必要です。

曲想もバラエティに富み、3曲以外には題名がついているので、それに合った表現で弾きこなしコンサートで人に聞いてもらう演奏に仕上げるのはそれなりにチャレンジです。

「ユーゲントアルバム」ではなく「叙情小曲集」のようなタイトルをつけて出版していたら、もう少し弾かれる機会にも恵まれていたのではないかと思いますが……いかがでしょう?

たとえばこの曲集から雰囲気の違う2~3曲を組み合わせてコンサートで弾いてみてもいいかもしれません。

参考までに、コンサート開催時期にマッチした季節感のある曲など何曲かご紹介しておきます。興味をもたれたら他の曲もぜひ聞いてみてください。

■ご紹介するYouTubeは、オーストリアを代表する名匠イェルク・デームスの演奏です。

■第10曲「楽しき農夫」

誰でも一度は聞いたことのある「ユーゲントアルバム」の中で一番人気の曲。大人の手でなめらかに弾きこなすと、子供が小さな手で弾くのとはまた違った印象の演奏になります。

■第13曲「愛しい五月にお前はまたやってきた」

■第15曲「春の歌」

■第28曲「追憶」

親友だったメンデルスゾーンが亡くなった1847年11月4日に、亡き友を偲んでメンデルスゾーン風の無言歌のスタイルでつくられました。

■第22曲「ロンド」