コンサートが終わってからの2週間、
譜読み段階でのレッスンが続いています。
曲を選ぶ際に、YouTubeなどで
流暢に弾かれた演奏を何度も聞いていると
皆さん、曲のイメージはしっかりと頭の中にあるので
まずは”楽譜に書かれた音符を鳴らすこと”に気持ちが向いてしまい
細かいことは後回しになり勝ちです。
初回レッスンは、『音確認』ということで
音が間違っていないかどうかのチェックがメインでも構いませんが
音の長さ、休符、スタッカート、レガート程度の基本的なことは
もう少し正確に、楽譜に書かれているとおりに弾くことを
心がけていただけると、その後の苦労が軽減します。
先週は、長く延ばしておくべき音をすぐ離していたり
行き当たりばったりの指使いで弾いていて
注意したケースが目立ちました。
特に指使いに関しては、一本指でポンポン…やら
びっくりするような奇抜な指使いも登場し、思わず出たのが
「それ、違法ではないけれど適切ではありません!」
世の中、違法ではないけれど適切でないことはたくさんありますね~ 。
いずれも「後で直せばいい」と言ってしまえばそうなのですが
ご存知のように、ピアノの場合
何回か弾いているうちに指には癖がついてしまいます。
それを修正するには時間も労力も必要になるので
面倒でも、最初から丁寧に楽譜を見て弾いておくに越したことはありません。
楽譜に指使いが書かれている場合は、とりあえず
そのとおり弾くようにしてみてください。
楽譜に指使いが書かれていない場合、
弾きづらさを感じず、書かれているフレーズが弾ければOKですが
心地悪い、弾きづらいと感じたら、他の指使いはできないものか
ご自身でいろいろ試してみて下さい。
もちろん、レッスンでもアドバイスさせていただきますので
試してみてしっくりこなければ遠慮なくご相談ください。
「ここはこの指使い以外考えられない!」という場合もあれば
何通りかチョイスのある場合もあります。
その中で、私にとって弾きやすい指使いが
皆さんにとってベストとは限らないので
一番心地よく、そして効率よく弾ける指使いを
一緒に考えていきたいと思います。