合谷のツボは、親指と人差し指の骨の合流点、
やや人差し指よりにある小さなくぼみで
指で押すと、ジーンと痛気持ち良い感じがするところです。
合谷には多くの神経が集まっていて
ここを一か所押すだけで
頭痛・肩こり・便秘・下痢・ニキビ・耳鳴り・視力回復・・などなど
いろいろなところに効果を及ぼすそうです。
なにせ、全身365あるツボのうち
もっとも刺激が脳に伝わりやすいツボだということなので
少なからず効果を期待できそうだと思うのですが?
ツボ押しのポイントは、決して強く押さないこと
そして、ゆっくり3~5秒かけて息を吐きながら押し
また3~5秒かけて息を吸いながら離す。
このゆったりした呼吸も、気持ちを落ち着かせる効果があります。
さて、コンサートの時の「合谷」ツボ押しの効果ですが
早速、数名から「効いた」または「効いたような気がする」という
嬉しいご報告を頂きました。
正直なところ、実際にツボのおかげがどうかわかりませんが
自分の番が近づきドキドキしてきた時に
ゆっくりと呼吸をコントロールしていたことで身体がゆるみ
「効くかもしれない」…「効いて欲しい!」…と思っていたことが
ある意味、心の支えになり
いつもよりは気持ちが落ち着いていたことは間違いないでしょう。
ツボ押しに限らず、たとえ根拠はなくても
自分なりの「コレをやると大丈夫」ということがあると
結構これが役に立ちます。
私の場合は、学生の時、試験の前日には
必ずケーキ を作るようにしていました。
たまたま良い成績をとった試験の前の日に
ケーキを焼いていたことがあったからなのですが
それ以来「前日にケーキを焼けば次の日の演奏は失敗しない」と
勝手に決めつけずっと続けていたのでした。
今から思えば、その思い込みのおかげで
試験の前日にピアノにしがみついて練習しているのではなく
気持ちを切り替えて過ごせる時間ができたことも
よかったのだと思います。
こんなふうに、「おまじない」のようなことでもいいのです。
いずれにしても、本番では緊張するのですが
「自分には何が効くかな?」と
いろいろ試してみるのも面白いのではないでしょうか?
そのうち、本番の緊張が楽しめるようになってくるかもしれません。