横浜市青葉区大人のピアノ教室 あおばピアノの部屋ブログ

今年の初チャレンジ

新年明けて早くも1週間が過ぎました。
5日からレッスンを始めましたが、毎年お正月明けのレッスンは
当然のことながら、皆さんいつものようには練習されていないので
レッスンしている時間よりも、
おしゃべりしている時間の方が長くなることもしばしば 。

帰省された故郷の様子や手作りしたおせち料理のお話、
初詣や旅行、ご家族で集った時のお話など
年末年始のいろいろなエピソードをうかがうのは楽しいものです。

年末年始は、連休といってもゆっくり休むというよりは
やはり何かとやることが多くて
ふだんよりも疲れるというかたの方が多いような気がします。

私のうちは、夫も私も家族が全員神奈川に住んでいて
その気になればいつでも顔を合わせられるので、お正月と言っても
特にみんなで集まってお祝いをするということもなく
毎年、年始はわりとのんびり過ごすのですが
今年は、ひょんなことから元日の朝に
「蒸籠(せいろ)で赤飯を炊く」なんていうことに
初めてチャレンジすることになったり
突然の父のリクエストで、家族全員で集まって新年会をやることになったりと
例年になく毎日バタバタ忙しく動き回った年始となりました。

なぜ正月早々、蒸籠でお赤飯を炊くことになったのか……
その成り行きはこんなです。

うちでは私が小さい頃から、何かしら祝い事があると必ず
母が蒸籠でお赤飯を炊くのが常でした。
兄弟4人いるので、子供の頃は誕生日、進級、入学、卒業など
結構頻繁にお赤飯を食べる機会がありましたが
年々お赤飯を炊いてお祝いするほどおめでたいことも少なくなり
ここ10年ほどは、母の気力も体力もなくなり
あんなに活躍した蒸籠は
ビニールをかぶってしまわれたままになっていました。

それがこの年末の掃除の際に、
「こんな大きな蒸籠はもう使わないから捨てようか」という話になり
なんとも切ない思いに駆られ
「それなら私がお母さんみたいなお赤飯を炊けるようにするから。」と
いうことで貰いうけてきたのでした。

それをわざわざ元日に初チャレンジすることもなかったのですが
妹夫婦が食べ盛りの甥姪3人を連れて来るというので
祝日だし、赤飯デビューには丁度いい ということで
頑張ってみることにしたのです。

ところで、お赤飯に入っているお豆は「小豆」が一般的ですが
母はいつも「ささげ(大角豆)」を使っていました。
それを疑問に思ったことはなかったのですが
今回自分で作ることになり調べてみると
「ささげ」が使われる興味深い理由があることがわかりました。

「ささげ」は、さやが上を向いて物を捧げる手つきに似ていることから
「神様に捧(ささ)げる」という意味合いがあること。
また、小豆は皮が柔らかいので煮崩れしやすく
江戸では豆が割れることを”切腹”に通じて縁起が悪いからと
祝いもののお赤飯には、煮ても崩れにくい「ささげ」が
小豆の代用として好まれ使われるようになったとのこと。

これを知ってしまうと、
いくら今の時代、切腹するような事態はないとはいえ
なんとなく気分的に縁起のいいものを使いたくなります。
「ささげ」は小豆よりもずっと値段が高いのですが
お正月だし、私にとっては記念すべき赤飯デビューなので
とりあえず今回は縁起を担ぎ「ささげ」を使うことに。

大掃除で疲れていたけれど、大晦日の夜に仕込みをし
元日の朝起きてすぐに、お赤飯一升(10合)炊きにチャレンジしました

赤飯1
せっかく「ささげ」を使ったのに、
少し豆を煮過ぎてしまい切腹豆がちらほら……

赤飯2
大晦日の夜にレンジ周りを掃除したばかりなのに
蒸籠から垂れる水であっという間に汚れてガックリ。

赤飯3
でも、とりあえず無事に出来上がりました!

初チャレンジにしては良く出来たと思いますが、
やはり母が作ったようにはいきませんでした。
作る手順自体は全然難しくないのですが
蒸す火加減や時間など、微妙な違いで出来具合は変わりますね。

結構 力が必要なので、私も何歳まで出来るかわかりませんが
母の作ったお赤飯に近づけるように
面倒くさがらずにこれから頻繁に作ってみようと思います。
お赤飯を炊きたくなるような嬉しいことがたくさん起こるといいですが。