横浜市青葉区大人のピアノ教室 あおばピアノの部屋ブログ

体験レッスンの思い出

7月も今日でおしまい。
6月から真夏並みに気温の高い日もありましたが
梅雨明けと共に連日の猛暑
熱中症にはくれぐれもお気をつけください。

話はガラリと変わりますが…
先日、ため込んで眠ったままの身の回り品を大々的に処分しました。
”断捨離”という言葉がブームになってしばらく経ちますが
実は私、物を捨てるのが苦手。
「いつか使うことがあるかも?」→「とりあえず取っておこう」と考えて
いろいろとため込むタイプです。

でも先日、友人が「自分が突然この世を去ることになった時に
家族が後始末に困らないようにたくさん物を捨てた。」と言うのを聞いて
「あ~、そういうことも有り得るんだなぁ。」と
見習って思い切って整理することにしたのです。

洋服をはじめ、雑誌やビデオ、食器など
その気になると、あっという間に大きな段ボール3つがいっぱいに !
いやぁ~、スッキリしました。

あっちのクローゼット、こっちの棚…と、
普段は見て見ぬふりして放置していた場所を
改めて見てみると、懐かしいものがいろいろ出てきて
仕分け作業の手が止まり感慨にひたることもしばしば。
こちらのファイルもそのひとつ。
今までに頂いた体験レッスンの申込みフォームを保管したファイルです。

レッスン記録

10年以上前からの記録で、今も教室にいらしているメンバーのフォームもたくさんあり
初めてお目にかかった時のことを懐かしく思い出しました。

体験レッスン後、戻っていらっしゃらなかったかたとは
縁がなかったということなので、私も忘れてしまっていることがほとんどですが
久しぶりに見たフォルダの中に、今でもはっきり覚えている
「縁のなかった体験レッスン」が2回ほどありました。
どちらも既に数年前のことで、今となっては笑い話ですが
当時は結構戸惑い悩んだものです。
その体験レッスンとはこんな感じでした。

一人のかたは、お約束した時間より1時間半近くも早くピンポ~ン♪
時間を間違っていらしたのかと思いきや、
「レッスン中?へぇ~、ピアノ教室って暇だと思ったけど繁盛してんだねー。」とひとこと。
とりあえず約束の時間に出直して来てくれるようお願いしましたが、
体験レッスン中も仕事の電話を受け、私の前で10分近く商談をしていたり
私が話をしている最中も、フォルテでバンバン鍵盤叩いてみたり
「~だよな」「~だろ?」「~じゃん」など、夫よりも馴れ馴れしい口調で
私に話しかけたりと、う~~ん…… これはちょっと無理!

大人、子供関係なく、習い事は何であれ
教える側と教わる側の相性はとても大切。
どちらか一方がダメだと思ったら大した成果は期待できません。
このかたは、引き続きレッスンを希望されたのですが
迷った末、後日こちらからお断りさせて頂きました。

もう一人のかたは、実はレッスン室に入る前に帰ってしまわれたので
体験レッスンはしていません。
ピンポ~ン♪で玄関の扉を開けた私を見ると
びっくりされたご様子でそこにかたまってしまいました。
そして恐る恐る「あの、もしかして先生ですか?」
「はい、ようこそいらっしゃいました。どうぞ~。」と促しても中に入るのをためらい
「すみません。私、先生はもっと年齢が上のかたかと……」
「いやいや、私、若くないですよー。どうぞどうぞ~。」
「いや、ちょっと…。思っていたのと違うので。」と申し訳なさそうに後ずさり。
そしてついに「やっぱり、結構です。」と出て行ってしまいました。

「私、若くないですーーー!
全然若くないんですーーー!
せっかくですからお話だけでもいかがですかーーー?」
と慌てて大声で叫びながら角まで追いかけましたが
結局そのまま帰ってしまわれました。
「私は若くない!」をこれほどアピールしたのは
後にも先にもこの時だけです。

後でお詫びのメールを頂きましたが、どうやらご自身よりも年齢が上の先生を
探していらしたようです。ちなみにそのかたは60代でいらっしゃいました。

この話、「私は若く見られたのよ!」という自慢話にも聞こえてしまいますが
決してそうではありません。
自分より年齢が下の人から教わることに抵抗があるというのは
なんとなくわかる気もしますし
もしかすると、年下の先生の言葉に傷ついた経験があるのかもしれません。

自分より年上の人が言った言葉なら聞き流せても
年下に言われると馬鹿にされたように感じることもあるでしょう。
私もそれはいつもレッスンで気をつけていることです。

このように、一度お目にかかっただけで終わった体験レッスンからも
考えさせられたり勉強させられることは多いものです。

懐かしい体験レッスン申込みフォームをながめながら
数あるピアノ教室の中から「あおば♪ピアノの部屋」を選び
体験レッスン後も教室に通ってくださっているメンバーとの出会いに感謝しつつ
これからも一緒にピアノライフを楽しんでいきたいと改めて思ったのでした。

※フルネームや住所が書かれた体験レッスン申込みフォームは
シュレッダーにかけて処分しましたのでどうぞご心配なく!