横浜市青葉区大人のピアノ教室 あおばピアノの部屋ブログ

練習も最初が肝心!

一昨日、練習会が終わりました。

練習会は、私にとってはレッスンの反省会でもあります。

緊張したときの皆さんの演奏を聞くと
自分のレッスンで足りなかった点、
もっとしつこく注意しておけばよかった点などが
はっきりとわかります。

演奏を聞きながらメモっているのは
メンバーへの注意点というよりも、
自分へのダメ出しポイントです。

皆さんは、緊張して指がうまくまわらなくて音を間違ったり
止まって弾き直したりしたミスが一番気になると思いますが
私は実はそんなことはほとんど気にしていません。
「あら、緊張して間違ったのね。」程度しか思いません。

私はそれよりも、
失敗したあとどのようにリカバリーしていたか、とか
音に対してどれぐらいこだわりをもって弾いてくれているかが
とても気になります。

間違ったり止まったりしても、聞いていて心地よい演奏かどうか?
それが私がレッスンで皆さんに
良いアドバイスできているかのバロメーターになるからです。

いつもと違うピアノで、
みんながジッと聞いている緊張の場で
ふだんどおりに演奏できないのは当たり前です。
音を間違ったり、止まったりは想定内。

でも、ものすごーーーく緊張してぶるぶる指が震えて
ミスしていても、最後まで音楽的に崩れず良い演奏をするかたと
どんどん雑なタッチになりテンポも上がって
心地よい演奏からかけ離れていってしまうかたがいます。

確かに「本番に強い」とか「弱い」といった
メンタル部分での個人差はありますが、
果たしてそれだけの問題でしょうか?

私は、練習の仕方も大きく関係していると思います。

突拍子もないたとえではありますが
たとえば、自分が微塵も思っていないことや考えたこともないことは
どんな状況でも自分の口から出てこないのと同じように
自分がやったことがないことは
どのような状況でもやりません。

つまり、緊張する場面の演奏でやってしまうことは
たまたま緊張していたからやったことではなく
過去のどこかで一度は自分がやっていたことなのです。

間違った音、荒っぽいタッチ、勢いで弾いてしまう癖、速弾き……などなど
すべて過去に身につけたことです。

なので、まだ音を探しながら弾くような譜読みの段階から
できるだけ悪い癖がつかないような練習をすることがとても大切です。

新しい曲を始めて1~3回目のレッスンで
仕上がりのイメージの速いテンポで弾いてくるかたが多いのですが
その段階で、曲に見合った丁寧な表現や
整ったバランスで弾けていたためしがありません。

速いテンポで弾けるようになるには、
相当時間をかけて練習したと思うのですが、
それは単に、音符を追っただけの雑な弾き方を
一生懸命身につけただけにすぎません。

とりあえず弾けるようになってから
あとでレッスンでこまかいところを
修正していけばいいと思うかもしれませんが
最初に身につけてしまった悪い癖は、
自分にとって弾きやすいからやっていたことなので
よほど意識して努力しない限り直せません。

そして、修正できたと思っても
記憶から完全に消えていることはなく
緊張して切羽詰まった場面では必ずでてくるものです。

練習会でよく弾けていたかたに共通するのは
レッスンのときに私のほうから
「そろそろ少しテンポ上げて練習してみてください。」
とお願いしたことです。

ほとんどのかたはそれとは逆に
「もっとゆっくり弾いてみてください。」と
注意されたことがあると思います。

一度テンポをあげて勢いで弾く癖がついてしまうと
テンポを落として弾くことが難しくなります。
ゆっくりきれいに弾けないのに、
速くきれいに弾けるはずはありません。

趣味の教室なので、
ピアノを弾いていて楽しければそれでいいのですが
でも皆さんの理想とするところは
CDやYouTubeで聞くプロのような演奏に少しでも近づけるよう、
心地よい音楽を奏でることだと思います。

何事も最初が肝心!!

コンサートが終わると、新しい曲の練習が始まります。
ちょっと辛口な内容になってしまいましたが
このタイミングで皆さんにお願いしておこうと思いました。

最初の1ヶ月は特に、丁寧に楽譜を読んで
無駄な力が入っていないか確認しながら
テンポは上げず、音をよく聞いて練習してください。

悪い癖がつかないように~
ついてしまった悪い癖は徹底的に修正するように~
私ももう少しうるさく注意しようと反省した練習会でした。

© 2021 Aoba Piano-no Heya