横浜市青葉区大人のピアノ教室 あおばピアノの部屋ブログ

空っぽのレッスン室

昨日、予定どおりレッスン室のピアノの搬出が済みました。

「入ったんだから、出るだろう」と安易に考えていましたが、防音室のドア部分に厚みがあり廊下の幅が狭いので、ピアノをドア枠や壁に当てずに部屋から玄関口まで向きを変えるのがギリギリで非常に難易度の高い作業ということ。

3人の作業員が大きな掛け声をかけながら少~~~しずつ角度を変えて動かしていきました。

ピアノ移動

ようやくピアノを完全に部屋の外に出すことができてホッとひと息ですが、ここから道路に下ろすまでがまた大変。

ピアノの搬出風景

このピアノを入れる時の運送屋さんは、7段の階段を作業員が運んだのですが、今回の運送屋さんはクレーンで吊るして下ろすことにしました。
電線がすぐ近くに渡っているので、引っかからないようにクレーンを動かす経路が決まるまで、作業員さんはこの態勢でずっとピアノを抱えて踏ん張っていました。

ピアノの搬出風景

無事搬出終了。

ピアノ搬出風景

運送屋さんが帰って、空っぽになったレッスン室に入るとやはり涙が止まりませんでした。

レッスン室

41年間、私の人生の3分の2以上をいっしょに歩んできてくれたピアノでした。

学生時代に何時間も必死に練習したことや、レッスンでの皆さんとのいろいろな場面を思い出しながら運送屋さんが来る直前まで弾いていて、「やはり新しいピアノを買うのではなく、完全なオーバーホールをして使い続ける道を選べばよかったかな。」とも思いましたが、新しいオーナーのもとで、幸せなセカンドライフを送ってくれることを信じたいと思います。

さて、予定どおりに事が進んでいれば、今頃はレッスン室には新しいピアノが運び込まれていて、明日の午前に調律、午後からは通常どおりレッスン……のはずでしたが、レッスン室、空っぽです。

運送屋さんの都合で、18日(水)に延期になってしまいました。

ピアノの移動の際、通常は上の写真のように布団のようなものでくるんで保護して運びますが、工場から出荷される新品のピアノの場合は、梱包がもっと厳重で厚みがグッと増すとのこと。

ただでさえギリギリの寸法のところを、その厳重な梱包のままでは搬入できないということが判明し、梱包しなおしたり、作業員を増やしたり、クレーン車の手配をすることになったりで今日に間に合わなくなってしまったのです。
楽器店がこのことにもっと早く気づいていてくれれば、とガックリですが仕方ありません。

ということで、結局明日、明後日にレッスンを予定していたメンバーにはご迷惑をおかけすることになってしまいました。

また、調律のほうも21日(土)まで調整できなかったので、今のところ19日、20日はレッスンをするつもりではいますが、たぶん整った響きではないと思います。ドがレに聞こえるほど狂っているとは思いませんが、こればかりは私も実際に来てみないとわかりません。
木曜、金曜にレッスンにいらっしゃる皆さん、ごめんなさい。

もし、レッスンできないほど狂っているようでしたら、今週は全キャンセルするしかありません。

そうならないことを祈りつつ、水曜日を待ちたいと思います。