梅雨入りしてから、うんざりするほど
雨の日が続いているわけではありませんが
やはり不安定でスッキリしないお天気が続いています。
明日は気温も四月並みに下がるとか。
梅雨はピアノにとっても嬉しくない季節です。
トラブルにみまわれる前に、是非こちらを参考にピアノケアを
(自分の記事のPRで恐縮ですが…… )
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≪梅雨時のピアノトラブル~解決法と予防策≫
さて、先月末にジョイフルコンサートが無事に終わり
休む間もなく、秋のコンサートに向け
ドビュッシー漬けのレッスンの日々が始まりました。
ドビュッシー、ドビュッシー、またドビュッシー……と
朝から夕方まで、全レッスンがドビュッシーだった日も!
今現在、16名がドビュッシーを演奏予定ですが
まだ2~3名増えそうな予感。
6年前の「生誕150年記念」の時は
19名がドビュッシーを演奏されたので
ほぼ同じ規模の企画コンサートになりそうです。
ドビュッシーは、スタッカート、テヌートといった音のニュアンス、
音量、テンポの変化など、
曲想に関わる指示を細かく楽譜に書き入れた作曲家です。
そのひとつひとつすべてが、ドビュッシーからの
「こう弾いて欲しい!」というメッセージなので
譜読みの段階から、そのメッセージを見落とさないように丁寧に
できるだけ楽譜に忠実に弾くように心がけて頂きたいです。
特に気をつけて欲しいのは p(ピアノ・弱い)の弾き方です
ドビュッシーの楽譜には p にも下のように
こまかいレベル分けがあります。
p→ piu p → pp → piu pp → ppp
pp(ピアニッシモ)ぐらいになると、
とにかく小さく弾かなければいけないと構えてしまい
カチカチに手首をかため、鍵盤を浅く弾いて
聞こえるか聞こえないかぐらいの音を鳴らすかたが
とても多いのですが、
それでは音楽で通用する音の響きになりません 。
ppp と書かれている場面でも
大きなホールの後ろの席まで届く響きを奏でなければいけないので
ハンマーが弦を叩くことをイメージして弾かなければいけません。
ただし、叩くと言っても”ゆるやかに”なので
上手に脱力をすることが必要不可欠です。
ドビュッシーを弾くうえで、p の表現 そしてもうひとつ
ペダルの使い方はとても重要なポイントになります。
言葉で説明するよりも、実際に指や手首の動きを見て
そして響きを耳で確認していただくのが一番わかりやすいと思うので
レッスンのときに、できるだけ実演してみますね。
是非この機会にワンランク上のテクニックを
身につけていただきたいと思います。