今年は、フランスの作曲家
サン=サーンス没後100年のメモリアルイヤーです。
去年、没後250年を祝ったベートーヴェンに比べると
正直、知名度の差はありますが
リストやブラームス、チャイコフスキーなどと
同じ時代を生き、管弦楽のレパートリーを中心に
叙情的でダイナミックな作品を多く残しています。
一番有名な曲はというと、
『動物の謝肉祭』のなかの”白鳥”でしょうか。
組曲『動物の謝肉祭』は、
私も連弾と2台ピアノ両方のバージョンで
何度も演奏する機会に恵まれ大好きですが
他にも、『交響曲第3番”オルガン付き”』のなかに
ピアノ4手のパートがあり
オーケストラの一員として演奏するという
貴重な経験をしたこともあり
サン=サーンスは思い出の多い作曲家です。
ですが、ピアノ・ソロ曲は
そもそもあまり曲数が多くないのと
日本版の楽譜が少ない、
そして何より技巧的に難しい曲が多いので
今まで教室でも一曲しかレッスンしたことがありません。
でも、テンポを少し落として弾けば
教室の皆さんが演奏不可能なほど
難易度が高いわけでもないので
せっかくのメモリアルイヤーですし
この機会にちょっと聞いてみてはいかがでしょうか~?
■エチュード 作品111 (←リンク張ってあります)
1曲目は重音の連続なので
楽譜を見ているだけで手がつりそうですが
脱力のコツをつかんで少しゆっくりめに弾けば
大人っぽい雰囲気の素敵な曲です。
3曲目の”前奏曲とフーガ”、4曲目の”ラ・パルマの鐘”も
練習曲っぽくなくて素敵です。
6曲目の”トッカータ”は難しいですがカッコいいです!
■エチュード 作品52 (←リンク張ってあります)
2曲目”指の独立のために”という
タイトルがつけられていて
同じ和音の連続なのに
浮き立たせる音を変えることで
くっきりと旋律が流れて聞こえてくる
楽しい(?)練習曲です
4曲目の”リズムのエチュード”は
楽譜は簡単そうに見えるのですが、
実は意地悪で、コツコツ練習すると
いい脳トレになりそうです。
■ アレグロ・アパッショナート (←リンク張ってあります)
唯一、レッスンしたことのあるサン=サーンスの曲。
とても華やかでコンサート向きです。
■ サン=サーンス本人演奏による「かわいいワルツ」作品104
このように作曲家本人が自作を演奏している映像は
貴重ですし感動的ですね!
あまり曲数はありませんが、
他にもネットでサン=サーンスのピアノ曲が聞けるので
もしご興味あれば是非~。