横浜市青葉区大人のピアノ教室 あおばピアノの部屋ブログ

上手に聞こえる演奏

「ピアニストは楽よね~。猫が歩いても正確にドレミが鳴る楽器だから。」

学生の時に、ヴァイオリン専攻のクラスメートが言ったひとことで
教室内が不穏な空気に包まれたことがありました。

猫とピアノ

確かに、弦楽器や管楽器と違い
ピアノは鍵盤を押せば正確な音程でドレミが鳴るので
間違えないで鍵盤を押せば
プロと同じような演奏ができる!……という気がしますが
もちろん、それだけで
上手な演奏に聞こえるというわけではありません。

先日、新しく教室に入られたメンバーが
初レッスンのあとでメールを下さり
「いろいろな動画を見ていると、音の綺麗な人とそうでない人がいる。
その違いは何だろうと考えていたけれど、
レッスンを受けてみてわかりました」と。

レッスンでは、指が鍵盤にさわる角度で音色を変えたり
旋律の抑揚を細やかにつけたり、音に気持ちを込める……など
表現についていろいろ試して頂いたのでした。

きれいな音で表現豊かに弾いて頂くことは、
私がレッスンの課題にしていることなので
それがしっかり伝わっていることがわかり嬉しかったです!

さて、コンサートまで一ヶ月となり、
参加されるメンバーは最後の仕上げの段階です。

皆さん、ほぼ止まらずに流暢に弾けていらっしゃいますが
最近「いくら弾いても、なんだか上手に聞こえないんです。
何が悪いんでしょうか?」といった内容の質問をされることが結構あります。

間違った音を弾いているわけではないのに、
なぜか上手に聞こえない……「なぜ?」

その原因は、音を弾くことだけに神経がいっていて
表現が中途半端になっているからです!

人前で弾くとなると、どうしてもまずは
「間違えないで弾こう」ということが最優先になり
以前は気にして弾いていた表現に意識がいかなくなったり
やっているつもりだけれど、
実際には人に伝わるほど表現できていなかったりします。

作曲家は、どのような思いでその曲を作ったのか?
その曲で何を表現したかったか?

答えはわからなくても、楽譜に並ぶ音符にこめられた
作曲家の思いのようなものを想像してみることは大切です。

何歳の時につくった曲か?
どういう状況のときに作られた曲か?
このようなことをちょっと調べてみるだけでも、
曲に親近感がわき、表現が深まるきっかけになります。

まずは、すぐにできる基本のチェック!
楽譜に書かれている強弱やスラー、レッスンの注意点など
すべてしっかり表現できているか、もう一度確認してみてください。

それには、録音してみて
自分で自分をレッスンするつもりで
楽譜をチェックしながら聞くのがおすすめです!

教師になったつもりで、厳しい耳で聞いてみてくださいね。

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